「ROTEX活動報告」
2024年5月10日卓話要旨
「ROTEX活動報告」
ROTEX56期 寺嶋 千陽 様
(福岡 正人会員紹介)
初めまして、寺嶋と申します。スポンサークラブは田無RCで2020~21年にベルギー王国へ派遣される予定でしたが、コロナ禍で中止となりました。今は慶應義塾大学3年生で英米文学を専攻しています。ローテックスは今年で3年目、夏からは委員長を務めます。本日はローテックスから見た青少年交換、ローテックスとは、そして活動報告について発表致します。
まず、青少年交換プログラムについて。15~19歳の青少年に1年間交換留学の機会を提供する青少年奉仕の活動で、現在、100カ国以上、約530地区が連携しています。1929年にフランスで始まり、1975年に公式認定されました。主な目的は、海外交流の機会を提供し国際理解と親善の心を育むこと、異文化を理解し国境を超えた友情と信頼を築く機会をもつことで世界平和を実現するリーダーを生み出すことです。
青少年たちは「小さな親善大使」として母国と派遣国の架け橋となれるよう文化交流を行います。各地区の青少年交換委員会が学生を取りまとめ、プログラムを企画・開催していて、海外に学生を派遣する以外は地区によって異なります。2580地区は5年間のプログラムで、試験に受かった学生は一年間、派遣予定学生として活動します。海外から日本に派遣されている学生をインバウンドと呼び、学生たちは共にRCの活動に参加します。
1年目の学生(アウトバウンド)は、スポンサークラブの訪問や、月2回の茶道体験、ジャパンツアーなど様々な活動を通じて、日本文化を派遣先の国で伝えられるように学びます。2年目、海外派遣されると、現地の学校に通いながら、受入先のRCを訪問したり、世界中から集まった海外の交換留学生と交流したりします。
帰国後3年間は青少年交換委員会に所属してローテックスとして活動。主に来日学生と派遣予定学生のサポート、異文化交流促進活動の企画運営、青少年交換委員会のサポート、そして本日のような卓話活動を行います。年間行事は執行代が決める為、場所・内容・頻度は年度によって異なります。月1回の青少年交換委員会では、派遣の準備の他、英語及び派遣先言語でのスピーチを課して、ロータリアンやローテックスから語学上達や発表態度に対する指導を行っています。
続いて活動報告です。コロナ禍で中止されていましたが、2022年に2年振りに再開しました。私たち今のローテックスは、コロナ前のローテックスを経験したことがありません。今も試行錯誤しています。
毎年8月のサマーキャンプは約10日間、昨年は来日学生の日本語強化研修を所沢で行いました。授業時間外に日本の文化に触れる機会も作り、最終日には来日学生全員が日本語で自国についてプレゼンを行いました。9月には米山委員の方から声をかけて頂き、2580地区と2620地区の合同研修に参加。静岡県三島の柿田川の清掃や米山梅吉記念館を訪れ、墓参りも行いました。
茶道の稽古は年間を通して行っていて、年度末には日本の伝統的なおもてなしができるようになります。ローテックスは、稽古日の調整と引率を担当しています。今日庵での茶道の稽古は、2580地区特有の活動で、ロータリアンや今日庵の方のご好意で何年も続いています。
フィールドトリップ(遠足)は2ヶ月に1回実施。10月に鎌倉で、日本の伝統的な建造物を巡るグループ行動を行いました。毎年12月末には派遣国が発表されます。この日、学生たちはケーキを作ってケーキオークションをしたり、ローテックスはグッズ販売をしたりします。
3月末~4月にはジャパンツアーを行い、9日間かけて日本全国を回ります。今年は京都から四国、九州をバスや船で巡り、異文化交流を深めました。
留学経験をお話しできない代わりに、私個人の意見と思いをお話し致します。海外派遣が一番大きな事柄ではありますが、派遣が中止になってしまった私にとって、それは一つのイベントに過ぎず、プログラムの目的ではないと感じています。高校生の頃は留学という漠然とした大きなものに憧れを持って、本プログラムに参加したことから、ウイルスによる中止は、当時、とても辛い経験となりました。しかし、それ以上に本日紹介させて頂いたような行事や、来日学生との関わり、又、ローテックスになって学生と関わる経験から得られたことは、自分を大きく成長させてくれたと思っています。それだけこの活動が素晴らしいということを、皆様にお伝えしたいです。
是非、今後ともご支援よろしくお願い致します。